2025年5月17日土曜日

次の本ができるまで その326

グールモン『沙上の足跡』より


女を悪く言う男の大部分は或る一人の女の悪口を云って居るのである。


               ☽


謙遜は高慢な含羞(はにかみ)である。


               ☽


人が真実を追求するに際し最も恐るべきはそれが見つかる事である。


               ☽


愛する女の匂いは常に甘い。


               ☽


人生って何だ? 感覚の連続さ。

では感覚って何だ? 思い出さ。

人間と云う奴は生きていはしないよ。

人間と云う奴は生きていた事のあるものさ。

一老人が云っていたよ。

人生は後悔だ」と。



※確かに人生は後悔に溢れている。あの時もこの時も自分の判断はほぼ間違っていたと思う。

 本文と関係のない絵はクエンティン・マサイス / An Old Woman  1513年頃

2025年5月11日日曜日

ニュージェント・バーカー『告知』

 『告知』ニュージェント・バーカー


ニュージェント・バーカー[1888-1955]は1920年代から30年代にかけて人気のあったイギリスの小説家です。しかし現在では事典にすら記載がないので、経歴の詳細は不明です。内容は、母親を殺してしまった男が自首するため警察署に向かう途中、図書館に立ち寄り好きな本の背を眺めながらあれこれ思いを巡らすという話です。


※最近私も図書館へよく行きます。申し訳ないなあと思いながら文庫本を借りたりしています。