レオトー・ポール 『恋愛』より
恋愛は人生最美のものだ──そしてまた最愚劣の。
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男は愛する、女は愛させる。
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僕ら男性が下腹部に所有する(伸縮自在の)あの小突起物、なんとこいつが、僕らに気ちがい沙汰をさせることか!
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SEXは、真のSEXは、完全なSEXは、価値ある唯一のSEXは、破廉恥の中で行うそれであり、肉情の極致で行うそれであり、下卑た言葉を絶えず更新しながらつぶやきつづけて行うそれだ。
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SEXはもともと晴れやかで、熱烈で、傍若無人のもの、快感の最中にあっては才気、終った後は笑いの筈だ。黙り屋、むっつり屋、朴念仁、もったいぶり屋、こんな男どもはSEXの相手としては落第だ。相手こそいい迷惑だ。
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男が或る年齢に達していながら、SEXにかけてはまだ若いというのは、大きな不幸だ。幸福は一切彼には不可能だ。彼は絶えず考える、自分の愛人が自分を何と思っているのだろうかと。彼は彼女の全身に、精神的にも肉体的にも、見せかけを、気がねを、利己心を見ずにはいられない。世にも楽しい法悦境のまっ最中に、この言葉が耳近く小声に聞こえてくる、〈芝居じゃなかろうか?〉
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僕は女は好きだが、女たちは好きではない。
画像は本文と無関係です。「誰?」と聞かれても答えられませんが、さきほど自転車ですれ違った人に似ています。