モンテーニュ『随想録』 第1巻第14章より抜粋
モンテーニュは16世紀ルネサンス期のフランスを代表する哲学者です。彼が生涯加筆し続けた『随想録(原題:Essais)』は自分の経験や古典の引用を元に、人間性の本質を明らかにしようとしたものです。
今回抜粋した部分は難しい哲学の話ではありません。モンテーニュ自身が経験したお金の話で、お金が無い時と有る時の心情を正直に告白しています。五百年前のモラリストが語るお金とのつきあい方、なるほどと納得いくところも多く、私も含めて特に近頃の年寄りに読ませたい一文です。
※帯は製作中。『随想録』には印象に残る言葉も多く名言集が一冊作れそうです。