2015年6月5日金曜日

次の本ができるまで その3

陶淵明の『五柳先生』です。
陶淵明は今から1300年前、東晋末から南朝宋時代の文学者です。官吏を辞し郷里の田園に隠遁後、農作業に従事しつつ「田園詩」といわれる日常生活に即した詩文を多く残しています。〈桃源郷〉という言葉の語源となった『桃花源記』や、「帰りなんいざ 田園将に蕪れなんととす」ではじまる『帰去来の辞』は有名です。『五柳先生』は陶淵明自身の人生観を反映した自伝的作品だといわれています。国木田独歩の小説に「陶淵明の不求甚解位は云々…」とあり意味を調べている時にこの作品を知りました。

漢文を組むのは初めてで大変でしたが、何度も読んでいるうちに漢文の作法が少しづつわかるようになりました。いつか自分用に一冊作りたいと思っています。