ラ・ロシュフーコー公爵が恋について語る
しばしば女たちは、恋をしてもいないのに恋をしているつもりでいる。
つまり、色ごとにたずさわったり、男の甘言に胸をときめかせたり、
かわいがられるうれしさにずるずるとひきこまれたり、
すげなくも拒みかねたりしているうちに、
いつしかそれを恋愛だと思いこんでしまうのであるが、
それはただのいちゃつきにすぎない。
恋=いちゃつきでいいと思うが…。
ほんとうに愛することをやめてしまった者を
もう一度愛することは不可能である。
心が離れると冷たいですね、とくに女性は。
若くても美人でなければなんにもならないし、
美人でも若くなければなんにもならない。
しーっ、その発言はちょっと。
女たちの最初の色恋はふつう勘定にはいらない。
第二の色恋が始まるまでは。
昔の貴族のしごとは火遊び。
恋はそれ自体たのしいものであるが、
それ以上にそのおもむき・姿・がうれしい。
なんとなくわかります。
恋する男たちはその迷いの夢がさめてからでなければ
女の欠点に気がつかない。
あの娘は理想の女性だと思っていた。
※『格言集』より抜粋。当たり前のことを言っている気がしました。