2020年12月17日木曜日

ライナー・マリア・リルケ 森鴎外訳『駆落』

 『駆落』 ライナー・マリア・リルケ 森鴎外訳


明治45年「女子文壇」に発表された短編です。
年若い恋人同士のアンナとフリッツは親に交際を禁じられたことに反発し、二人でどこか遠くへ行く計画を立てます。アンナから、明日の朝駅で待っているという手紙を受け取ったフリッツは、荷物をまとめ家出の準備を始めますが、待ち合わせの時間が近づくにつれて気持が揺らいできます……。


※生の葱を囓ったような苦い味がする作品でした。(個人的な感想です)

2020年12月14日月曜日

次の本ができるまで その185

 警句いくつか


神童

それは多くの場合非常に想像力の豊かな親をもった子供のことである。


大衆

大衆は真実も単純さも好まない。彼らが好むのは作り話といかさま師だ。


怠惰

怠惰とは、何もしないでいる時間をもっとふやすために午前六時に起きることである。


寛大さ

寛大さは無関心の最悪の形態である。


幸福

幸福であるだけでは十分でない。他人が不幸でなければならない。


老い

老いることは、いまだに長生きする唯一の方法である。


※たまには夜空をながめて見よう。