『開いた窓』サキ
サキ(本名:ヘクター・ヒュー・マンロー、1870─1916年)は ブラックユーモアと意外な結末を得意としたイギリスの短編作家です。 『開いた窓』はサキの志向がよくあらわれた作品で、 簡潔な文章と自然な話運びがいつのまにかに読者を恐怖の世界へ誘います。
神経衰弱を患っているフラムトン・ナトルは医者から休養を命じられ、田舎へ療養に行
くことになりました。姉は「知人もいないところでは却って病気が悪くなる」と、以前
住んでいたその土地の知り合いに紹介状を書いてくれました。ナトルは気が進まない
まま、住人のサプルトン夫人宅を訪ねますが……
※眠る前、ベッドの中で読むのに最適の作家です。