この作品は大正4年(1915年)1月13日から2月23日まで39回にわたり『朝日新聞』に掲載されました。およそ100年も前のことです。
他人にはあまり関係ないつまらぬことを書くと前置きして、作者の身辺のことや思い出が淡々と綴られています。今回はその6、7、8回分の話を抜き出し、タイトルもそのまま『硝子戸の中』としました。
或る日若い女が自分の過去を聞いてほしいと訪ねてきます。話を聞くと女は生きることが辛いといいます。「死なずに生きてらっしゃい」と語りかける漱石ですが、日頃から「死は生よりも尊い」と思っている自分が、このような助言をすることに違和感を覚えます。
(解説が下手ですみません。だいたいそんな話です)
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