ずっと前のどうでもいい話
近所のうどんやへ行った。ちょうど昼時で混んでいた。
「どうぞ~、座敷のほうへ〜」案内の声にすすめられ、大きな机のある座敷にあがって腰をおろした。
と同時に、作業服の男が四人、ヘルメットを手に入ってきた。
私はいやな予感がした。
席を探す男たちに店員は、「こちら、すみませんが相席でお願いしま~す」
男たちは私の座っているところにどかどかとあがりこんできた。
私は一番奥の隅の方に座っていた。うしろは壁だ。
男が四人(私を含めて五人)座ると、肩が触れあうほどの距離でかなり窮屈だ。
店員が運んできたお茶を奥から身体をのばして受取りながら、「うどん定食」を注文した。
この時点で一刻も早くこの場所から去りたいと思っていた。
汗と埃にまみれた男たちはおしぼりで首を拭きながら、しきりに親方の悪口を話している。
親方は随分嫌われているらしい。
次は女性の話になった。あいつとヤッタとか、ヤラないとか。
そんな話を仲間のように聞きながら、私はなかなか来ない「うどん定食」を待っていた。
やがて、男たちの分と一緒に運ばれて来た。
私は流し込むように慌てて食べた。
しかし一番奥の私は、並んで座っている二人の背中を跨ぐように飛び越えなければ外へ出られない。
それは何となく無理だと思った。
私はあきらめて、湯呑に残ったお茶を啜りながら、全員の食べ終わるのをじっと待っていた。
やがて全員が食べ終え、思いおもいにたばこを吸いだした。(この頃の店は禁煙ではなかった!)
話も尽きたとみえ、誰も口を開こうとしない。何か気まずい沈黙が続いた。
私はそれを自分のせいかなとも思った。
しばらくは壁のお品書きなどをぼんやり見ていたが、我慢も限界になり、心をきめ立ち上がった。
男たちの背中と壁の間をすりぬけて座敷から降り、急いで勘定を済ませた。
「どうぞ~、座敷のほうへ〜」案内の声にすすめられ、大きな机のある座敷にあがって腰をおろした。
と同時に、作業服の男が四人、ヘルメットを手に入ってきた。
私はいやな予感がした。
席を探す男たちに店員は、「こちら、すみませんが相席でお願いしま~す」
男たちは私の座っているところにどかどかとあがりこんできた。
私は一番奥の隅の方に座っていた。うしろは壁だ。
男が四人(私を含めて五人)座ると、肩が触れあうほどの距離でかなり窮屈だ。
店員が運んできたお茶を奥から身体をのばして受取りながら、「うどん定食」を注文した。
この時点で一刻も早くこの場所から去りたいと思っていた。
汗と埃にまみれた男たちはおしぼりで首を拭きながら、しきりに親方の悪口を話している。
親方は随分嫌われているらしい。
次は女性の話になった。あいつとヤッタとか、ヤラないとか。
そんな話を仲間のように聞きながら、私はなかなか来ない「うどん定食」を待っていた。
やがて、男たちの分と一緒に運ばれて来た。
私は流し込むように慌てて食べた。
しかし一番奥の私は、並んで座っている二人の背中を跨ぐように飛び越えなければ外へ出られない。
それは何となく無理だと思った。
私はあきらめて、湯呑に残ったお茶を啜りながら、全員の食べ終わるのをじっと待っていた。
やがて全員が食べ終え、思いおもいにたばこを吸いだした。(この頃の店は禁煙ではなかった!)
話も尽きたとみえ、誰も口を開こうとしない。何か気まずい沈黙が続いた。
私はそれを自分のせいかなとも思った。
しばらくは壁のお品書きなどをぼんやり見ていたが、我慢も限界になり、心をきめ立ち上がった。
男たちの背中と壁の間をすりぬけて座敷から降り、急いで勘定を済ませた。
外に出ると、天気は上々で白い雲を浮かべた青空がひろがり、初夏の爽やかな風も吹いている。
すこし気分が良くなり、そのうちにいいこともあるだろうと思い直して帰路についた。
※スマホなどが無かった頃の話です。
絵はアンドリューワイエスの「クリスティーナ・オルソン(1947)」。4月に東京で展覧会がある。
自分は9月のあべのハルカス美術館へいくつもり。楽しみです。

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