政治家というものが割に重く見られ、
従って当人も自分が偉いかの如くに思う傾向がある。
此錯覚は何から起こるかといえば
政治或は政権というものには他に命令する機能がある、
政治家殊に大臣などになると
主人になったような気になるらしい、
然し裸の一人間として見る時に
多くは下らぬ奴の寄合いである。
今の政治家という人種、
僅かな例外を除けば下劣極まる人間の集団に違いない。
只或る技術が多少あるだけのもの、
今直ぐ我々に政治をやれといわれて困るのは
その技術が我等にないからに過ぎない。
(昭和九年一月二十二日)
──政治家は昔から何も変わっていないようだ。あの女性議員も、この男性議員も。
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