養生七不可 杉田玄白
昨日非不可恨悔
きのうは過ぎぬ。たとえ少しの過ちにても改めがたきは勿論なり。
(昨日の失敗をぐずぐず考えるてもしかたがない)
明非是不可慮念
明日はしられず。およそ成ると成らざるは賢愚によらず予め知るるものなり。
(明日何が起こるかなんて誰にもわからない)
飲与食不可過度
飲と食の二つはその品を賞しその味を楽しむためにあらず。ただこれをもって一身を養うために飲み食うものなり。
(飲み食いは生きるため、美味いかどうかよりまず栄養をとることが先決)
非正物不可苟食
食は五味の調和を賞すといえども、食に対して品数多く交え食うべからず。
(いろんなものを一緒に食べるより、新鮮なものを品数少なく食べよう)
無事時不可服薬
薬物は効力あるものゆえ、法にたがう時はかえって害あるものなり。
(みだりに薬を飲まないよう、ほとんどの病気は薬を飲まなくても快復する)
頼壮実不可過房
人の精水は生涯その量の定まりたるものにはあらず。一気の感動により霊液となして射出するものなり。かくあるものを濫りに費やすことは生命を損することである。
(房事が過ぎると精力が減退し生命が危うくなることもあるのでご注意を)
勤動作不可好安
血液は飲食化して成り、一身を周流し、昼夜に止らざること河水の止らざるが如し。これによって生涯を保つこと衆人に異議なし。
(体を動かすことが元気の元で、これによって血液の循環もよくなり気力も満ちてくる)

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