2023年9月6日水曜日

次の本が出来るまで その286

与謝野晶子 

『晶子秀歌選』より京都を詠んだ歌を6首掲載します。


※薄暗い京の町並が眼に浮かびます。以前にも掲載していたらごめんなさい。

2023年9月3日日曜日

次の本が出来るまで その285

 作り直し


『モナリザ・懸物』 夏目漱石

前のものは天地の余白が多すぎて、しまりのない大きさでした。サイズを調整し、表紙を布にして落ちついた感じにしました。(左は以前のもの、右は作り直したもの)


※作った当初は気にならないところも時間が経つと粗が見えてきます。

2023年8月23日水曜日

次の本が出来るまで その284

 トップページ集 追加


しつこくてすみません。これで最後にします。


※順不同です。

2023年8月11日金曜日

2023年8月4日金曜日

次の本が出来るまで その282

トップページ集 前編


過去に掲載した表紙の写真を並べてご機嫌を伺います。順不同です。

※すっかり忘れているものもあります。

2023年7月18日火曜日

次の本が出来るまで その281

 暗示


 ある時、山沿いの二また道を、若い男と若い女とが、どちらも同じ方向をさして歩いていたことがあった。

 二また道の間隔は段々せばめられて、やがて一筋道となった。見ず知らずの二人は、一緒に連れ立って歩かなければならなくなった。

 若い男は、背には空になった水桶をかつぎ、左の手には鶏をぶら提げ、右の手には杖を持ちながら、一頭の山羊をひっぱっていた。

 道が薄暗い渓谷に入って来ると、女は気づかわしそうに言葉をかけた。

『わたし何だか心配でたまらなくなったわ。こんな寂しい渓谷を、あなたとたった二人で連れ立って歩いていて、もしあなたが力づくで接吻でもなすったら、どうしようかしら。ほんとうに困ってしまうのよ。』

『えっ、僕が力づくであなたに接吻するんですって。』

 男は思いがけない言いがかりに、腹立ちと可笑しさのごっちゃになった表情をした。

『馬鹿をいうものじゃありません。僕はご覧の通り、こんなに大きな水桶を背負って、片手には鶏をぶら提げ、片手には杖をついて、おまけに山羊をひっぱってるじゃありませんか。まるで手足を縛られたも同然の僕に、そんな真似が出来ようはずがありませんよ。』

『それはそうでしょうけど……。』

 女はまだ気が許せなさそうにいった。

『でも、もしかあなたが、その杖を地べたに突きさして、それに山羊を繋いで、それから背の水桶をおろして、鶏をそのなかに伏せてさえおけば、いくら私が嫌がったって、力づくで接吻すること位出来るじゃありませんか。』

『そんなことなんか、僕考えてみたこともありません。』

 男は険しい眼つきで、きっと女の顔を睨んだが、ふとその赤い唇が眼につくと、何だか気の利いたことの言える唇だなと思った。

 二人は連れ立って、薄暗い樹陰の小路に入って行った。人通りの全く絶えたあたりに来ると、男は女が言ったように、杖を地べたに突きさし、それに山羊を繋ぎ、背の水桶をおろして、鶏をそのなかに伏せた。そして女の肩を捉えて、無理強いに接吻した。


※薄田泣菫『草木虫魚』より。偶然キスの話が続いてしまいました。

2023年7月6日木曜日

次の本が出来るまで その280

 無題


※若い二人が深夜の公園でデート、彼女はキスが上手いそうです。

2023年6月29日木曜日

星新一『ボッコちゃん』

 『ボッコちゃん』星新一(お試し制作)


星新一は日本のSF作家です。ショートショート(原稿用紙10枚程度の超短編)を得意とし、その作品数は1000を超えています。平易な文章と性や殺人を扱わない作風が広く支持され、いまも多くの人に読み継がれています。『ボッコちゃん』は有名な作品なので解説は省略します。


(表紙のイラストは画像生成AIで作られたものです)



※AIのイラストを使ったらどんなふうに見えるか、試してみました。

2023年6月9日金曜日

2023年5月27日土曜日

次の本が出来るまで その278

 ゲーテ先生の人生講義


よき人はつねに初心者である。


                  ✕


人の全生涯は

 求めて達成せず、

 達成して求めず

の二つから成り立つ。


                  ✕


わたしたちはだれしも、結局のところ自分の理解できることだけしか耳に入らぬものだ。


                  ✕


きみたちは海に似ている。いろいろ違った名前を与えられてはいても、結局はすべて塩水にすぎない。



※『ゲーテ全集』13を参考にしています。含蓄に富んだ言葉がたくさんあります。


2023年5月13日土曜日

次の本が出来るまで その277

 ゲーテ先生が言うには



処世のおきて



気持ちよい生活を作ろうと思ったら、

済んだことをくよくよせぬこと、

滅多なことに腹を立てぬこと、

いつも現在を楽しむこと、

未来を神にまかせること。


                    ✕


あせることは何の役にも立たない。

後悔はなおさら役に立たない。

前者はあやまちを増し、

後者は新しい後悔を作る。



                    ✕



どんな場合にも、

口論なんぞする気になるな。

賢い人でも無知なものと争うと

無知に陥ってしまう。



                    ✕



耳あるものは聞くべし。

金あるものは使うべし。


※こういう言葉を聞くと少し元気になる。ほんの少しだけ。

2023年5月9日火曜日

次の本が出来るまで その276

山のあなた


カール・ブッセ


山のあなたの空遠く

「幸」(さいはひ)住むと人のいふ。


噫(ああ)、われひとと尋(と)めゆきて、

涙さしぐみ、かへりきぬ。


山のあなたになほ遠く

「幸」(さいはひ)住むと人のいふ。


※今日はいい天気です。絵はクロード・モネの「The Road to Vétheuil」