2016年5月5日木曜日

ジュール・ルナール『葡萄畑の葡萄作り』『榛のうつろの実』


ジュール・ルナールは『にんじん』や『博物誌』で知られるフランスの小説家です。短文を集めた『葡萄畑の葡萄作り』はルナール30歳の作品で、大正13年岸田國士の訳で出版されました。この本の中から「力持ち」「七面鳥になった男」「水甕」「商売上手な女」を『葡萄畑の葡萄作り』として一冊にしました。また同じ本に掲載されていた『榛のうつろの実』の気に入った言葉をいくつか選んで一冊にしました。読んでいると、なるほど芥川が『文芸的な、余りに文芸的な』でルナールを好意的に書いているのも頷ける気がします。少し物足りないので作品を吟味してもういちど作ってみたいと思っています。

※帯の文章がおかしいので赤いボールペンで直しました。また“ルナール”を“ルナアル”と昔の表記のまま使用しているのも間違いです。次に作る時訂正します。不悪。