2017年8月21日月曜日

井原西鶴『本朝二十不孝』

人間は、欲に手足の付たる、物そかし(西鶴)

『本朝二十不孝』は中国の「二十四孝」をもじって、親不孝を題材とした二十話を集めたものです。その中から「今の都も世は借物」「親子五人仍書置件の如」の二作を選びました。

西鶴は武士や町人の生活の実態を客観的に描き、日本で最初の現実主義的な市民文学を確立した人と言われています。「性欲」「物欲」「義理」「人情」など人間の普遍性をテーマに多くの傑作を残しました。著書には『好色一代男』『日本永代蔵』『世間胸算用』『西鶴置土産』など現代にもそのまま当てはまる物語も多くあります。


※一冊試しに作ったものを撮影しました。まだ少し修正が必要で仕上がりはもう少し先になりそうです。
一番下の写真は源氏和歌と香之図の栞、それぞれの名前がきれいです。