2025年3月2日日曜日

ケイト・ショパン『1時間の物語』

 『1時間の物語』ケイト・ショパン

ケイト・ショパン(1850-1904)はアメリカ、セントルイス生まれの女性作家です。 彼女が育った19世紀のアメリカは、いまよりずっと女性の立場が弱く、 結婚するまでは父親、結婚後は夫の所有物として扱われ、 子供を育てるのが唯一の存在意義であった時代でした。

『1時間の物語』はそんな時代の物語です。 心臓の病気で寝込んでいる妻に夫の訃報が伝えられると、妻はショックのあまり自分の部屋に鍵をかけ閉じこもります。 周囲は病気が悪化するのを心配し、なんとか部屋から連れ出そうとしますが……


※1893年に「ヴォーグ」に掲載された本作が、現代のフェミニスト文学運動の始まりであると言われています。
(ウィキペディア)