2020年4月28日火曜日

次の本が出来るまで その162

ヴァニタス vanitas


絵画に興味のある人ならご存知でしょうが。
ヴァニタスとは「人生の空しさの寓意」を表す静物画で、16世紀から17世紀にかけてフランドルやネーデルラントなどヨーロッパ北部で特に多く描かれました。頭蓋骨(死の確実さを意味する)のほかに、爛熟した果物(加齢や衰退などを意味する)、シャボン玉遊びに使う麦わら・貝殻や泡(人生の簡潔さや死の唐突さを意味する)、煙を吐きだすパイプやランプ(人生の短さを意味する)、クロノメーターや砂時計(人生の短さを意味する)、楽器(人生の刹那的で簡潔なさまを意味する)などがあります。(ウィキペディアの受売りです)


 「ヴァニタス─書物と髑髏のある静物」 エバート・コーリアー


「Vanitas Still Life」ピーテル・クラース


「Vanitas still life」N.L. Peschier


「悔い改めるマグラダのマリア」ジョルジュ・ド・ラ・トゥール
キャンバスに、メアリーがテーブルに座った横顔で示されています。キャンドルはコンポジションの光源ですが、ライトは聖人の顔とテーブルに組み立てられたオブジェクトに黄金色の輝きを放ち、精神的な意味も持ちます。キャンドルライトのシルエットは、本に置かれた頭蓋骨に乗ったメアリーの左手をシルエットにしています。頭蓋骨は鏡に映っています。頭蓋骨と鏡はヴァニタスのエンブレムであり、生命の一時性を意味します。(Google Arts & Culture ちょっと怪しい日本語翻訳の受売りです)

本題と少しはずれますが、ついでにラ・トゥールの作品を。

「ダイヤのエースを持ついかさま師」

「女占い師」
※悪事をたくらむ人の表情と行為を見事に描写していて、はらはらします。
※少し説明不足だったので、頭蓋骨の画像を追加しました。