2022年11月15日火曜日

次の本が出来るまで その261

唐詩二首


語訳:秋既に来たり、北風が吹起って空高く白雲が飛んでいる。私は故郷を遠く離れて、今この汾河を渡るのだ。この草木凋落の折に逢い、私の心は千々に乱れ、秋声はとても聞くに堪えられない。


語訳:秋の夕日が村里を照らし、何とはなしに物悲しい心に迫られて来たが、語るべき人もなく、この心を慰めることも出来ない。彼方に見える荒れ果てた古道、そこを通る人影もなく、秋風がうら悲しく禾黍をそよがせている。


※招待券をもらったので泉屋博古館へ木島櫻谷展を見にいきました。天気もよく気持ちのいい一日でした。