2023年12月7日木曜日

魯迅『孔乙己』

 『孔乙己』魯迅

 中国近代文学の父といわれる魯迅は、留学生として来日し、仙台医学専門学校で医学を学びましたが、途中から文学に転向しました。7年後帰国した魯迅は『狂人日記』を発表、続いて『孔乙己』と『薬』を「新青年」に寄稿し文学者としての一歩を踏み出します。

 『孔乙己(こういっき)』は酒好きのインテリで、科挙に挑みますが受からず、やがて生活が困窮し盗みをはたらくようになります。しばらく酒場に姿を見せないので店主が周りに訊くと、盗みに入った家の者に見つかり、殴られたうえ両足を折られたとのことでした。しばらくたったある日、店先で「熱燗を一杯」と声がするので出て見ると……

※こういう話は寒いときに読むと余計身にしみます。