2019年8月16日金曜日

次の本が出来るまで その138

覚え書き(2)


仕事

仕事ほど私を魅惑するものはない。私は何時間ものあいだ、すわったままでそれを見ていることができる。

問題

われわれの社会の悲劇は第一に真の問題に取り組まないことだ。第二にたとえ真の問題に取り組んだとしても、それらをどう解決すればよいかわからないことだ。第三に、真の問題とは何かを知らないことだ。

選挙

選挙とは耄碌した人たちによって四年ごとにくり返される譲位である。

お金

人が他人から借りた金を、いっそう自由に、いっそう楽しく享受するのは、必要に迫られて余儀なく借りて使うのではないときであり、自分の意志においても運命においても、この金なしに済ませるだけの力と手段をもっているときである。

対立

野心、貪欲、残忍、復讐は、それだけではまだ十分にその本来の自然的な激しさをもたない。正義とか信仰という輝かしい名目で、それらに火をつけ、煽り立てようというのである。われわれは、邪悪が合法的となり、為政者の許しを得て徳の外套を着るときほど、悪い状態を想像することができない。

※この暑さと隣同士の口喧嘩にはウンザリする。