2017年7月14日金曜日

次の本が出来るまで その66

お月さんいくつ?──問う月は幾歳の歌



聞いたことのある童歌ですがその内容は知りませんでした。こんな話らしいです。

十三七つは、十三日の七つ時(午後四時)にて満月の十五日に比し歳の若きをいふたる也。十三夜を過ぎ、十四夜を過ぎて満月となる故にお満に抱かしょといふ、満は損の始めなり。故に満ちたる者はその満を維持せんために朝夕の計に悩殺さる、いわゆる油買ひ茶買ひに忙がしきなり。是において滑って転んで油をコボすことも必定なり。果ては飛んでもなき犬の餌食となり、その犬もまた他の犠牲となり、灰となり、麦となり、ついには雁の腹に入って天空に飛び去るなり。微を積んで満ち、満ちて欠け、欠けて散り、その痕跡を止めざるもの、是れ易道の極意ならずや。故に曰く此の歌はこれ易道に通ずる者の作ならん。月をもって起り雁をもって結ぶは暗々の中に起結の照応あり。中間、その犬どうした? の句調の連用は正しく公羊伝(くようでん)慣用の語法を学びたるものなり。故に曰く古文辞に慣れたる者の手に成りたるならん、と。

と何やら難しい事を書いたものもあります。

いろいろな説があるらしいので、興味のある方は自分でお調べください。

※公羊伝=「春秋公羊伝」ともいう。「穀梁伝」「左氏伝」とともに春秋三伝の一つ。