2025年3月29日土曜日

森鷗外『余興』

 『余興』森鷗外

義理で参加した同郷の親睦会には浪曲師の舞台が設けられていた。鷗外は浪花節が嫌いだった。我慢して聞いていたが徐々にいらいらがつのってくる。終わって拍手しているのを見た芸妓が「面白かったでしょう」と話しかけてきた。鷗外は自分が浪曲好きの人間だと思われたかもしれないと、さらに気持が落ち込む……。



※わたしの場合、ド演歌が大音量で流れる場所にいると、逃げ出したくなります。