2018年6月26日火曜日

次の本が出来るまで その98

北斎の手簡



葛飾北斎が画に健にして、其のかりそめの手簡(てがみ)などにも、文字を以て意を達すべきを却って画を挿みて事を済ませたる例多きは人の知るところなるが、次に掲ぐるは、文字は其の紙端に「物いはず」と記したる四字のほかには一字も無き絵手紙なり。(『露伴随筆』第二冊より)



※上は元の手簡、下は露伴が解読したもの。


※洒落っ気のある人だということは分かった。