本屋さんにはない昔の作家の埋もれた作品や、気に入った言葉を集めたものを 手キン(アナログの印刷機)で印刷して小さな本を作っています。
2017年3月7日火曜日
次の本ができるまで その53
短編小説の極北
菊池寛のエッセイにこんな文章がある。
(前略)兎に角、退屈な二百枚も三百枚もの長編に依って、読者の忍耐を不当に要求するよりも、短編小説の方が、縦令愚作であつても、読者にさうした被害を及ぼさない丈でも勝つて居ると思ふ。が、日本の小説も段々短くなつて来たとは云へ、左に訳出する短編小説には、一寸及びも付かないだらう。蓋し短編小説の極北であるかも知れない。
として次の物語を紹介している。
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