本屋さんにはない昔の作家の埋もれた作品や、気に入った言葉を集めたものを 手キン(アナログの印刷機)で印刷して小さな本を作っています。
2017年2月25日土曜日
次の本ができるまで その50
志賀直哉氏のことば
その小説がいいか悪いかという判断は読んだ後に残る感じが一番正しい。
自分にはこれ以外の尺度はない。
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更にそれから生まれるもののなき博学は下らない。
知識のコレクションに過ぎない。
読んだだけ、聞いただけが只残って行くという意味の物知りがある。
これは智慧というものにはならない。
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気持の悪い想像
よく煮立てた牛乳のコップが私の前に置いてある。
私はそれに緑青をふいた二銭銅貨を二ついれ、よくかき回して飲まねばならぬ。
どうもたまらぬ。
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