萩原朔太郎『虫』
萩原朔太郎は近代的な孤独をうたった「月に吠える」や,無為と倦怠を主調とした「青猫」など口語自由詩による近代象徴詩を完成し、以後の日本の詩壇に大きな影響を与えた詩人です。
昭和12年雑誌『文藝』に発表された「虫」はこんな話です。神経衰弱症の男が「鉄筋コンクリート」の〈本当の意味〉を知らないのは自分だけだと思い込み、いろいろな人に尋ねます。しかし誰も本当の意味を教えてくれません。当然ですね。それでも男は必死で答えを探しまわります。そしてある時、男は突然閃きます。「虫だ!」そんな話です。
※表紙の文字は転写シールで作成しました。擦ればすぐに剥がれるいい加減な仕上がりです。
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