『続癩院記録』
北条民雄略歴
大正3年9月22日朝鮮京城に生まれた北条民雄は、昭和9年19歳のときにハンセン病を発病し東京東村山の全生病院に入院する。闘病生活のなかで文学に情熱を傾け、入院当初の異様な体験を描いた「いのちの初夜」が川端康成の推挙で「文学界」に発表され注目をあびる。その後も小説や随筆を発表、絶えず死と向き合いながら、ハンセン病患者としての宿命を直視し続けたが、37年腸結核により24歳で急逝した。(コトバンク)社会から隔離された環境の下、必死で生きようとする患者たちの様子を、同じ病に苦しむ作家が描き出した『続癩院記録』。外部の者には想像できない日常が語られます。
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