也有の老人教訓
▶人目見苦しきを知るべし
皺はよる ふすべは出来る 背は屈む あたまははげる 毛は白うなる
▶人の数ならぬを知るべし
手は震ふ 足はよろつく 歯はぬける 耳は聞えず 目はうとうなる
▶人のむさがるを知るべし
よどたらす 目汁はたらす はなたらす とりはずしては 小便ももる
▶人のかたはら痛く聞きにくきもの也
又しても 同じ咄に 子ふいてう(吹聴)達者じまんに 若きしゃれごと
▶かかる身の上をもわきまへず
くどうなる 気短になる 愚痴になる 思ひつくこと 皆ふるうなる
聞きたがる 死にともながる さびしがる 出交りたがる 世話やきたがる
狂歌集「行々子」より
横井也有(よこいやゆう)江戸時代中期の俳人。狂歌、和歌、書画、平家琵琶、
謡曲、武道などにも通暁していた。俳文集「鶉衣」は有名。
※てっきり自分の事だと思った。
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