2020年4月4日土曜日

小川未明『ペストの出た夜』

『ペストの出た夜』小川未明


コロナウイルスで世界中が混乱しています。これほどではありませんが明治33、4年頃に東京や横浜でも「ペスト」が発生しました。さいわい大きな流行にはならなかったようですが、社会に大きな影響を与えました。

物語の主人公清吉は神経質で、近所にペストが発生したことを知り不安でたまりません。夜中に薬屋へ鼠取りの薬を買いに走ったり、引っ越すために一日中家を探したり、一人慌てます。のんびり構える妻や近所の人の行動がますます清吉の神経を逆なでします。


※もうこんな話はウンザリかも知れませんね。
 扉画はヒエロニムス・ボスの三連祭壇画「快楽の園」右翼(地獄)のスケッチ。

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