2020年8月21日金曜日

次の本ができるまで その171

ジェームズ・マクニール・ホイッスラー


画家のホイッスラーが、こんな風に断言している──
「作品の制作のさいに使われたさまざまな手段の痕跡が、いっさい消滅したとき、その絵は完成したのだ。芸術にあっては、仕事に熱中することは美徳などというものではなく、欠くべからざる必要なのだ。制作のさいの何らかの痕跡がまだ残っているかぎり、それは努力の不足を立証するものにほかならない。ただ努力だけが、努力の痕跡を消しうるのである」。

「ノクターン:ソレント」1866

「灰色と黒のアレンジメント No.1」1871

※努力だけが、努力の痕跡を消しうるという言葉に惹かれて。

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