2021年8月24日火曜日

志賀直哉『老人』

『老人』 志賀直哉


芥川龍之介は、
 「志賀直哉氏の作品を一貫している特色は、一言にして言えば知的なことである。氏の作品は、どれを見ても、巧妙なる建築家の手になった設計のように、整然たる面目を備えていないものはない。どの行を消しても、全体の釣合は破れてしまう、又、どの行を加えても、矢張全体の釣合が狂ってしまう。(中略)『老人』の如きは、実に僅々十頁の作品で、殆、何の遺憾もなく、おさめ得るだけの効果をおさめている。」


※表紙の文字は活字にしたほうがよかったかもしれません。それにしても地味ですね。

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