2015年5月26日火曜日

次の本ができるまで その1 

石川啄木の「悲しき玩具」、未完成です。
啄木の歌はわかりやすいので好きです。無理に五・七・五に押し込めたような窮屈さがありません。そしてにおいを感じます。湿った古畳のカビ臭いにおいや仏壇の線香のにおい、病院の消毒用アルコールに混ざった生臭いにおい、小さなちゃぶ台の上のひからびた漬物のにおい……どれもが不思議に懐かしいものです。制作を思いついたときは胸が躍りましたが、自分の撮った写真があまりにお粗末で使いものにならず、さらに後の印刷工程(この場合、写真はオフセット印刷で文字は活版)の手間を考え、結局あきらめました。版画とかスケッチなら作れそうなので、機会があれば再度挑戦したいと思っています。
※使用の写真はイメージです。



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