2018年9月4日火曜日

次の本が出来るまで その106

モンテーニュの言葉


「エセー」から、気になった言葉をいくつかを紹介します。


過ぎ去った不幸の思い出は甘い。



私は思い出したくないことを思い出す。

私は忘れたいことを忘れられない。



軽い心配は多弁であるが、重い心配は無言である。



葬式の心づかい、墓地の状態、儀式の立派さは、

生者の慰めにこそなれ、死者の助けとはならない。



未来を知ったとて何の益もない。

いたずらに心を苦しめるのは不幸なことである。



死そのものは、死の期待ほど苦痛ではない。



哲学するとは死を学ぶことである。



避けなければならないその時々の危険を予見することは

誰にもできない。



いつか起こりうることは、今日にでも、起こりうる。



何びとも、その隣人より脆いわけではないし、

何びとも、明日についていっそう確かなわけではない。



運命はわれわれよりもすぐれた意図をもっている。



各人の性格は、それぞれ自己の運命をつくる。


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